七里田発泡のブログ

放置気味です

チャイナタウン (1974) ロマン・ポランスキー監督

チャイナタウンと言ったら矢沢永吉や泰葉の楽曲が思い浮かぶかと思いますが今回取り上げるのは映画の『チャイナタウン』です(笑)

 

もうずっと昔にみた映画なので忘れている箇所がいろいろありますが音楽とあのラストが衝撃的でいつまでも記憶に残っています。

 

普段は仮面ライダーのような特撮、Jホラー、アニメばかり見ているのでたまにこういう大人の渋い映画を見ると、高尚な物を見たなぁという高い満足感を得ることができますね。(笑)

 

巷で名作といわれている映画を見ても自分の感性に合わずイマイチだったりすることが多々あるのですが本作はとても良く練られている脚本で、あっと驚く展開の数々に思わず膝を叩きたくなりました。

 

鑑賞後もしばらく映画の世界に取り残されてしまうこと間違いなしの名作映画です。

 

 

・キャスト

ジェイク・ギテス - ジャック・ニコルソン
エヴリン・モーレイ - フェイ・ダナウェイ
ノア・クロス - ジョン・ヒューストン
アイダ・セッションズ - ダイアン・ラッド
カーリー - バート・ヤング
エスコバル - ペリー・ロペス
ジェイクの鼻をナイフで切りつけ脅す小柄なギャング - ロマン・ポランスキー

 

・あらすじ

ロサンゼルスの私立探偵ジェイク・ギテスは夫の浮気を疑う「モーレイ夫人」と名乗る女性に依頼され、市の水道局幹部であるホリス・モーレイの身辺調査をすることになった。

 

尾行の結果、ジェイクはホリスが若いブロンドの女性と逢っている様子を写真に撮影する。

 

だがホリスのスキャンダルはすぐに新聞にすっぱ抜かれ、更にホリス自身も何者かに殺害されてしまった。しかも最初にモーレイ夫人を名乗って調査依頼してきた女は別人と判明する。

 

ジェイクは独自に事件の真相に迫ろうとするが、そこで見たのはロサンゼルスの水道利権を巡る巨大な陰謀と、ホリスの妻エヴリン、そして彼女の父である影の有力者ノア・クロスを中心とした人々の、愛憎半ばする異常な過去だった。

(wikipediaから引用)

 

 


映像の美しさとゆったりとしたテンポですがスマートな構成の脚本、そして明らかになる衝撃の事実。サスペンス映画として一級品です。

 

そして本作を名作足らしめるのはやはビターな味わいのラスト。ジェリーゴールドスミスの音楽と共に訪れる不条理な結末に主人公はただその場で立ち尽くすことしかできません。

 

「忘れろ、ジェイク ここはチャイナタウンだ」

 

全てはチャイナタウンで起きた一瞬の出来事に過ぎず。

 

目の前の不条理に反抗できず目を瞑るしかできないという無情感。

 

ハッピーエンドがお好きな方にとっては受け入れ難い悲惨な結末かもしれません。

 

 

個人評価8.3/10