ネクスト鬼滅と噂されている『呪術廻戦』のアニメ11話に出てきた映画『キャスト・アウェイ』の話
私は『鬼滅の刃』のアニメは見ておりませんが『呪術廻戦』はアマゾンプライムで視聴しています。
『鬼滅の刃』を見ていない理由は単純に流行に乗り遅れてしまったためであり、ちょっと今更感があるんですよね……
今期は『ひぐらしのなく頃に業』、『呪術廻戦』、『進撃の巨人』とビッグタイトルが多いのでなかなか『鬼滅の刃』を視聴する時間を捻出できないのも理由の1つなんですけど。
とりあえず今回はちょっと前になりますが『呪術廻戦』11話で主人公 虎杖悠仁が言っていた「ウィルソーーン」の元ネタ
映画「キャスト・アウェイ」の話とかをします。
・キャスト
チャック・ノーランド:トム・ハンクス
ケリー・フレアーズ :ヘレン・ハント
スタン: ニック・サーシー
ベッカ・トウィグ : ジェニファー・ルイス
ユーリ - ピーター:フォン・バーグ
ジェリー・ロベット: クリス・ノース
・あらすじ
1995年12月。チャック・ノーランドはフェデックス(実在する貨物航空会社)倉庫の生産性解決に世界中を飛び回るシステムエンジニアである。彼はテネシー州メンフィス在住のケリー・フレアーズと長年付き合っている。親族と過ごすクリスマスの最中、チャックはマレーシアでのトラブル解決のため呼び出される。悪天候のため、彼の乗った貨物機は太平洋に墜落する。彼は沈みゆく機体からただ一人脱出し、緊急用救命ボートに乗り込み意識を失う。一夜明け気付くと、ある島の海岸に漂着している。そこは、クック諸島の南方600マイルに位置する島であった。彼か島を探検すると、無人島であることが判明する。
(Wikipediaから一部引用)
監督は『バックトゥザフューチャー』や『フォレストガンプ』で有名なロバートゼメキス。
今作はエンタメ色は少なくフォレストガンプのタッチに近く、主人公チャックの人生に焦点に合わせたヒューマンドラマが繰り広げられます。
見どころは何といってもトムハンクスの演技力。『キャストアウェイ』はほとんど無人島での生活がストーリーの大半を占めますので彼ただ1人の独壇場です。そのため普通の映画よりセリフも多くはありません。
毎日忙しく時間に追われながら世界中を飛び回りキビキビ働いていた主人公が急に無人島に放り出される対比がいいですよね。物と人に溢れ返っていた普段の日常から文明の利器も何1つとしてない無人島という非日常へ突き落されてしまった主人公は、ここでどのように生きていけばよいのでしょう。
ここから主人公の長い長い無人島生活(4年)が始まるのです。
退屈しそうな内容ですが、見始めると結構面白くて、主人公がトライアンドエラーを繰り返しながら海からやってくる漂着物を加工したり、島にあるものを活かしたりいろんな工夫をして食料や水を調達するまでの思わず感心するようなシーンがあり、退屈しません。特に火を起こせるようになるまでの過程はディスカバリーチャンネルのようで見ていて面白いですね。
物語中盤、猛烈な孤独感により精神的に耐えきれなくなった、漂着してきたバレーボールをイマジナリーフレンドにしてしまうところとか切なくなります。やっぱりヒトも動物と同じで群れで生活する生き物なんですねぇ。
ちなみにこの漂着してきたバレーボールに主人公が名付けた名前が呪術廻戦の作中で出てきた『ウィルソン』なのです。
↑ウィルソンです。
↑まさかアマゾンで売られているとは……
自分の血液で人の顔らしきものを書き、ウィルソンにひたすら話しかける主人公の姿は何とも言えない切なさがあります。
ストーリー終盤、とうとう無人島から自分の力で脱出する計画を立てた主人公はこれまで培ってきたサバイバル術を総動員して木製イカダを製作。
高波や暴風雨を掛け替えのない友人となったウイルソンと共に乗り越え喜びを分かち合うのですが、疲労のため眠りについていた主人公が目覚めた時、ボロボロのイカダからウィルソンがいないことに気づきます。
必死に辺りを見渡しているとウィルソンが海の向こう側でプカプカ浮いている姿が。
友人ウィルソンを救うため海に飛び込む主人公。
しかし海流の流れが強く、いくら泳いでもウィルソンに追いつくことはできません。
体力が限界に近づき、今の自分にはウィルソンを救うことができないと悟った主人公は泣き叫びます。
「ウィルソーーーーーーーン!!!」
このシーンは胸を打たれましたね。
断片的に見るとただのバレーボールが海に流れていくシーンなのに、『キャストアウェイ』全編を通してみるともうこのシーンはもう切なくて切なくて。
正直、本土にいるであろう恋人のことなんて自分の頭からは消えてしまってました。
この後、主人公は無事に本土に辿り着けるのでしょうか。
結末は是非 本編で。
余談ですが呪術廻戦では小野不由美原作小説の『残穢』の残穢というタイトルが能力の名前として使用されていたり、伊藤潤二の漫画『うずまき』のワンシーンがそのまま使われていたり、いろんな作品のオマージュ?が随所に見られて面白いですよ。
『家庭教師ヒットマンREBORN!』みもあってどこか懐かしさを覚える作品で好感がもてます。